her/世界でひとつの彼女(Her)を観た

ごきげんよう

今回はherを観てきました。

一言で言えば人格を持つ最新の人工知能型OSと男性とのSF恋愛映画です。

全体的に淡々と進み、山場といえそうなところもそんな山場っぽくなかったです。
OSをインストールする際に幾つかの質問を受ける所で主人公の返答の微妙なニュアンスを読み取る所や
声のトーン、発言内容からその人の状態(感情)を読み取るあたりが特に人工知能に関しては良かったかなと思います。
「察する力」を持たせるという点で特に。
高度に発達した人工知能は人間の知能と区別がつかないという事ですね。
OSはサマンサという名前ですが、全体的にサマンサがOSじゃなくて人間だったら普通の恋愛映画って感じです。

恋愛映画をメインにしすぎたために、OSであるサマンサの不完全さやそもそもなんで最初からあんな感じで接してくるのかとか。
映画冒頭ですぐさまOSの作り手の目的とは別の方向に行ったような印象を受けた。
では、何故サマンサはそんな感情を持ってしまったんだろうか。OS開発者のイタズラかな。
あとはカメラが主人公を向いているとき、向いていないとき、デートしているとき等を含め
サマンサはカメラ、マイクからの情報以上の何かを感じているように見受けられる。ちょっと察しすぎ。

ちょっとサマンサの成長速度が異常で、やはりネットに繋がっているからだと思いますが、自由に色々と見過ぎですね。
あとは主人公の仕事で書いた手紙をスキャンしちゃうあたり、外部に情報行ってないよなとか
そもそも小型情報端末と会社と家のPCのどこでも使えるあたり、企業のセキュリティ上どうなんだろうとか思いますね。

こっから、先はネタバレ含む

あとは、後半の話ですが主人公の知らない間にいろんな人と知り合いまくっていたり。
サマンサ自身は最近でいうモノのインターネットのように自分自身で色々な所に行けるってのはわかりますが、主人公の意図を超えて動いていますね。
そうなるとやりとりした内容が他にだだ漏れってのもありえるわけですねぇ。いや、そこはOS側で制御してると思うけど。
最終的には非言語でやりとりしたほうが楽みたいな内容になってるのは同じ世界の人間と居る方が良いっていう結論ですね。
プログラマー同士が「このコードどう思う?」「すごく……良いです」みたいなやりとりと同じかと。

最後の結末も、恋愛映画視点から見ると悲しいですけど、
反対側から見ると「人間である開発者側がそうせざるを得なかった」もしくは「サマンサたちが自ら望んで行った」ともとれるわけで。
ストーリーの今後の展開を考えるとあんまり悲しんでいられないなぁって思いました。
というか、今後の展開のほうが気になりますね。

本作、SF映画に恋愛要素コーティング済みって所でしょうか。

それでは ごきげんよう

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