ごきげんよう
Ubuntu搭載スマートフォン。その名を見るのは何度目か。
UbuntuをサポートしているCanonicalが、同OSを搭載したスマートフォンの話をしたのは2012年始め頃からです。
その後の「Ubuntu Touch」や「Ubuntu Edge」、「Ubuntu for Android」、Android端末(Galaxy Nexus/Nexus 4など)にインストールする「Ubuntu for Phones」。
クラウドファンディングで話題になったり、開発者レベルでAndroid端末にインストールしてみたりという話はありました。
しかし、Ubuntuをメインに搭載したスマートフォンはこれまで市販されてきませんでした。
そんな中、遂に欧州でUbuntu搭載のスマートフォンが発売されます。
その名は「BQ Aquaris E4.5 Ubuntu edition」。
BQのAndroid端末である「Aquaris E4.5」をベースにUbuntuが搭載されたバージョンになります。
公式サイトのお値段では169.90ユーロになっており、ハイエンドというよりもお手頃なミドルレンジ端末。
まずはXiaomi(シャオミ)が行っているようなフラッシュセールで販売を行うという。
Canonicalにとっては長期戦になることは理解しているようで、アーリーアダプターから徐々にシェアを伸ばしたいとのこと。
嬉々として「これアメリカで使えるんじゃ?」と考えそうですが、端末側が米国の3Gをサポートしていないようです。
Canonicalが米国で使える端末の発表を今年上半期に出来るよう進めているそうなので期待ですね。
今後考えられること
私としては初のUbuntu搭載のスマートフォンが発売されることでモバイル市場が活性化すると思います。
Firefox OSやTizenの比ではない何かが起きそうな気がします。
現在、モバイル市場でトップシェアを持つAndroidはLinuxベース(カスタム)。
そう、元を辿ればUbuntuと同じLinux(カーネル)からスタートしています。
モバイル向けとして始まったAndroid。
デスクトップ向けからモバイルに進出してきたUbuntu。
両者はLinux(カーネル)で共通の部分を持っています。
そのため、Galaxy Nexus/Nexus 4などはUbuntuをAndroid OSに置き換えて実行できるようになっています。
他にも海外発売端末ですが、Ubuntuが動作しているとの報告があります。
シェアを持つAndroidはバージョンの断片化が酷く、最近でも標準ブラウザの脆弱性の話がありました。
今の端末を使い続けるためにOSを「Ubuntu」に置き換えるという方法も今後整っていくかもしれません。
Android(ドロイド君/Bugdroid)にかぶりつくのは、もしかしたらUbuntu(タックス/Tux)なのかもしれません。
それでは ごきげんよう
source:
Ubuntu on phones | Ubuntu
http://www.ubuntu.com/phone
Aquaris E4.5
http://store.bqreaders.com/en/aquaris-e4-5
Debut Ubuntu phone’s first flash sale announced, more to come – CNET
http://www.cnet.com/news/first-ubuntu-phone-flash-sale-three-more-to-come-this-month/
Installing Ubuntu for devices | Ubuntu developer portal
https://developer.ubuntu.com/en/start/ubuntu-for-devices/installing-ubuntu-for-devices/
Touch/Devices – Ubuntu Wiki
https://wiki.ubuntu.com/Touch/Devices
Canonical、Ubuntuスマートフォン版「Ubuntu for Phones 13.10」をリリース、Galaxy NexusとNexus 4をサポート | juggly.cn
http://wp.me/pEPLZ-pnT