総務省が出した平成28年度第4四半期データに見るMVNO契約数の増加

3g

ごきげんよう

今回は、総務省が出した平成28年度第4四半期の電気通信サービスの契約数及びシェアデータについて思ったことをまとめてみる。

1. 電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データとは

総務省が定期的に電気通信事業者からの報告等に基づいて、電気通信サービスの契約数及びシェアをまとめたデータ。
現在どのような契約数でどのくらいのシェアを持っているのかが数値で確認可能。

総務省|電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))

今回は、平成28年度第4四半期(3月末)のものを見てみました。

2. 人口を超えた携帯電話契約数

携帯電話の契約数は1億6,273万で、執筆時点での日本の人口(1億2674万人)を既に超えています。
契約数約3,000万は何処へ。

統計局ホームページ/人口推計(平成29年(2017年)1月確定値,平成29年6月概算値) (2017年6月20日公表)

最近はIoT機器向けのSIMカードも単体で契約を実施しているため、携帯電話の契約数としてカウントされるならこの約3,000万の数値も納得出来ます。
また、一人で複数の回線を保有している場合もあるため、こういうこともあるでしょう。
2台持ちというのもあるのでそういうことかもしれませんね。

なお、3.9-4世代携帯電話(LTE)の契約数は1億219万で携帯電話契約数の中の62.8%ということで3G通信の終焉とLTE通信へのシフトが進んでいるように感じます。
大手携帯キャリアも3G通信のみの端末を売らなくなってきているのでこのまま3G回線がLTE回線に置き換わっていくのでしょうか。
気になる所ですね。
とはいえ、当初LTE通信だけの端末の中で、端末のバージョンアップ(ソフトウェアじゃなくてハードウェア)によって3G通信に対応したなんてものもあるようです。
3Gは長年使われているがためにエリアも広いですが、LTEによってエリアが狭くなったとか、3Gで使えたエリアが使えないとかなった場合の対策ですね。

まだまだ、過渡期って状態です。

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3. 存在感を増すLTE系MVNOサービス群

移動系通信(携帯電話やPHSなど)の契約数シェアは、NTTドコモが39.8%、KDDIグループが26.8%、ソフトバンクグループが24.0%、MVNOが9.4%ということです。
MVNO系がもうちょいで1割ということで3G、LTEと変わってかなり市場が成長したなと感じます。
3G/LTE通信系は2009年からMVNOが始まったと思うのでもう8年ですね。8年で色々変わりました。

そして、ドコモ回線の契約シェアは携帯電話の事業者全体の46%(NTTドコモ直接も卸も含む)でそのうち11%がドコモ系MVNOの回線となる。
ドコモ回線を使う人が全て1人1回線を使っていると想定すれば、10人に1人がドコモ系MVNOを使っているという計算に。

大手携帯キャリアに紐づくMVNOの存在感が大きくなっていますが、その中でも特にドコモ系MVNOが大きいですね、

4. 最後に

今回は、総務省が出した平成28年度第4四半期の電気通信サービスの契約数及びシェアデータについて思ったことをまとめてみました。
3g/LTE通信のMVNOサービスが存在感を示し、大手携帯キャリアも動向を気にするようになりました。
意識した料金プランを出してきているのはそのため。

MVNOサービスから競争が生まれれば良いなと思います。

それでは ごきげんよう

source:
総務省|電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(平成28年度第4四半期(3月末))

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