ごきげんよう
今回は、国内の旅客機のトイレでいまだ年間100回以上も喫煙されている件について考えてみたい。
1. いまだ残る機内喫煙
NHKのニュースでは、国土交通省への取材によって旅客機のトレイ内喫煙は去年1年間に国内航空会社で確認されただけでも105件だそうです。
source:
国内旅客機のトイレで喫煙 1年間に105件も | NHKニュース
かなり喫煙が多かった時期から徐々に機内禁煙、平成16年にはトイレでの喫煙を安全を阻害する行為として法律で禁止されているようで、たしかに飛行機の注意事項を説明するビデオでも流れますね。
それでも機内喫煙が一定数(年間100件程度)残っているというのはやはり人間の欲望によるものでしょうか。
旅客機のトイレ内喫煙が何がこんなに危険かというと吸い殻がゴミ箱等に捨てられた時、トイレットペーパーなどの燃えやすいものと一緒になって燃え広がる可能性が高いからですね。
旅客機以外でも消し忘れのタバコで火事を起こすぐらいですから、十分あり得るでしょう。消したと思ったら消えてなかったなんてありますよ。
そして、一番の問題は旅客機が空の上で乗客が逃げられないからですね。火災になったとき、どこにも逃げ場がない。
そんな簡単に近場の空港に緊急着陸できるわけもなく、もし緊急着陸できたとしても周辺のフライトへ影響を与えます。
海の上だったら絶望的ですね。「安全を阻害する行為」として禁止されるには十分な理由です。
2. 加熱式タバコだったら良い?
当たり前ですが、そんな事はありません。
加熱式タバコが出てきて、火を使わないし匂いも抑えられていると言われていますがやっぱりタバコには違いはありません。
なので前述の旅客機でも駄目ですし、加熱式タバコの吸い殻もやっぱり危険です。
加熱式タバコの吸い殻は吸った直後はかなり高温で(勿論普通のタバコも高温ですが)、可燃性のあるものが近くにあれば燃える可能性あります。
なのできっちり冷まさないと「タバコの消し忘れによる火事」は形を変えて私達の前に現れます。
現在は国内外のメーカーの加熱式タバコが出ていますが、今回の旅客機のトイレ内喫煙について加熱式タバコでどうにかしようなんてお考えの方はやめておいたほうが良いですよ。
素直にニコチンガムでも食べましょう。
3. 最後に
今回は、国内の旅客機のトイレでいまだ年間100回以上も喫煙されている件について考えてみました。
いまだ旅客機内での喫煙が一定数あるんだなと驚きでした。
そこまで吸いたいと思わせる何かがタバコにはあるんですね。代表的なものがニコチン何だと思いますが。
それでは ごきげんよう