たばこ税の3年で1本3円増税にみる既得権益との調整の難しさ

Tobacco

ごきげんよう

今回は、政府がたばこ税を3年で1本3円増税する案で与党との調整に入ったとのことなので残しておく。

1. 3年でたばこ1本3円増税へ

NHKニュースによれば、政府が、たばこ税について来年10月から3年かけて1本3円増税する案を元に与党と調整に入ったと報道されています。
タバコは1箱20本入りなので単純計算で60円値上げです。
増税分は社会保障などの財源にする模様。

まずは来年10月に1本1円増税。次に2020年度と2021年度に1円ずつ増税の予定とのこと。
2019年度は消費税増税の予定なのでたばこ税据え置きのようです。
因みに最近流行りの加熱式タバコも来年10月から増税する形で検討を進めるようです。

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2. わたしが考えたこと

たばこ税増税となれば、色々反発が出るでしょう。
まずはタバコを消費する喫煙者。もちろんタバコを作っている企業・農家も同様です。

ただし、「国民の8割以上である非喫煙者」にとっては「喫煙者減りそう」な期待でしょうか。
そして、財源はある程度確保されますが、タバコの販売数は適度に減りそう。
タバコの消費が減れば飲食店の喫煙席やホテルの喫煙枠が少しは減るかなともとれます。
嗜好品に課税がされやすいですが、こうやって徐々に増税されるというものは他にもなし崩しに行われないかと心配する方も居ます。
重要なのはそれが納得できる増税なのかですね。

ただ、大きな増税とまではいかないのは、それぞれこのタバコによって利益を得ている人たちが居るからでしょう。
既得権益と言うもので、今回だとタバコの販売と製造する方々(たばこ業界とでも言いますか)。
ヨーロッパでは1箱1000円以上というのもあるようなのでそこまで値段を上げろという人も居ますが、そこまで上げると一気に吸う人が減るのでそもそもの収益が減ってしまう。だとすると、ちまちま値段を上げたほうが産業が延命出来るという仕組み。

たばこ税がたばこ業界との調整で適度に決定しているのなら、市場から変えてしまえば良いということでしょう。
上記記事でも書きましたが、完全禁煙の居酒屋は既に存在しています。
居酒屋利用者にとって完全禁煙の居酒屋が良いとなればその数は自然と増加傾向となるでしょう。
どこかのタイミングで通常の居酒屋から完全禁煙の居酒屋に変更する所も出てくるかもしれません。
そうなれば、喫煙者は喫煙できる居酒屋に行くか、禁煙して完全禁煙の居酒屋に行くかと選ぶ形になっていきます。
今はまだ圧倒的に喫煙者が存在感を出していますが、それが今後も同じなのかは別です。

今は喫煙者が多いのでそこからたばこ税がとれますが、喫煙者が減ったとき、次はどこから税収を得ようとするのか。
その点気になりますね。

3. 最後に

今回は、政府がたばこ税を3年で1本3円増税する案で与党との調整に入ったとのことなので残してみました。
トップダウンのたばこ税増税の話題でしたが、ボトムアップで市場が変わるかもしれません。
喫煙者が減った未来は、別の嗜好品に税がかけられているかもしれませんね。

それでは ごきげんよう

source:
たばこ税 3年かけ1本3円増税で調整へ | NHKニュース

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