もはやスマホは動画再生機 10代のおよそ3人に1人が2時間以上視聴

Video

ごきげんよう

今回は、株式会社ジュピターテレコム(J:COM)が公開した「ギガ消費実態と中古スマホ利用意向に関する調査2017」について考えてみたい。

1. 「ギガ消費実態と中古スマホ利用意向に関する調査2017」とは

株式会社ジュピターテレコム(J:COM)が全国の15歳~69歳のスマートフォンユーザー1,000名を対象に調査した結果となります。
因みに調査協力としてネットエイジア株式会社も関わっているとのこと。
調査結果は大きく分けて「スマホ動画利用実態」、「“ギガ死”経験と予防策」、「夫婦関係とスマホ利用」、「中古スマホに対する意識」とあります。

全部を取り上げるには厳しいので「スマホ動画利用実態」を。
調査結果では、特に10代の利用の高さが見えてきています。

「スマホで動画を見ている」人は7割弱、10代女性では9割半に
1日のスマホ動画視聴時間 平均41.4分、10代のおよそ3人に1人が「120分以上」で平均は82.1分に

YouTuberが10代に人気と聞きますのでこの辺りで動画再生時間を伸ばしていると考えられます。
10代女性では9割半とか、もはやスマホが動画再生機とでも言えてしまうほどの使われ方です。
実際、電車内でサラリーマンがスマホゲームをやっているのと同じように若い世代には動画を視聴する端末となっているようです。

120分以上の動画再生となれば映画1本程度の長さなので1日1本見ているとすればかなりの情報量を摂取していると見えます。
とはいえ、この対象の1位は「実況動画・配信者の動画」と「音楽」。
YouTuber強し。
いや、最近ではAbemaTVやSHOWROOMもありますね。

Video

2. わたしが考えたこと

動画のコンテンツが増える事は良いのですが、動画を観ないと結末が分からないのは良くも悪くも面倒だなと感じます。
小説や漫画というのは読む人のペースで速さを変えられますが、映画やドラマ、アニメなどの動画はそのままの速さか早くても1.25倍ぐらいの速さでしか視聴できません。
商品紹介と感想を述べる動画があったとしてそれを文字起こししたらどのくらいの文量になるんでしょうか。
テキストに起こして自動要約でもしたいですね。

若者がテレビの視聴の変わりにYouTubeやAbemaTV、SHOWROOMといったコンテンツを消費しているとすれば、テレビは今後どんなコンテンツを提供できるでしょうか。
一時期ネット上のおもしろ動画を取り上げていたテレビ番組もありましたが、今回の調査結果を見るに10代はあまりテレビを観ていないともとれます。
なんたって平均82.1分も動画を観ているんですから。
それ以外にSNSで友だちと会話したり親との会話、もちろん勉強の時間を考えればテレビを観ている時間なんてほとんどないでしょう。

10代にとってスマホは動画再生機であると同時に、情報を取得するためのツール。
これまで情報を取得するツールとして存在していたテレビやラジオの既存メディアはネット上のコンテンツが大量に増えた新たな時代にどう進むべきか。
ネット上で人気のコンテンツから学ぶこともありそうです。

3. 最後に

今回は、株式会社ジュピターテレコム(J:COM)が公開した「ギガ消費実態と中古スマホ利用意向に関する調査2017」について考えてみました。
「スマホ動画利用実態」のみを取り上げましたが、10代、20代の情報取得先が変化し、既存メディアがどう変わるべきなのか。
少し書いてみました。
既存のメディアに無い何かを求めてみんなネット上のコンテンツを消費しているのだと思います。
「若者の〜離れ」と一括りにせず、よく調べてみたら求められている事が見えてくるかもしれません。

それでは ごきげんよう

source:
80871_print.pdf

RSS/feedlyはこちら

follow us in feedly


にほんブログ村読者登録はこちら

あすへん! 〜薙月の明日への変化〜 - にほんブログ村

Twitterアカウントはこちら