スマートフォンの残債免除プログラムは大手キャリアの危機感か

By: Maurizio Pesce

ごきげんよう

スマートフォンってシーズンごとに発売されて、目移りしちゃいますよね。
iPhoneなら1年単位で大体同じ時期に発売されていますが、その他端末は各社機能を追加して出してきます。

新しく端末を買ったのに。1年後、1年半後に販売された端末が欲しくなるってこともあります。
しかし、高い端末を分割払いしている場合は24ヶ月ですべて支払わないと次の端末を買いにくいですよね。

By: Maurizio Pesce
By: Maurizio Pesce

そんな中、auとソフトバンクでそれぞれスマートフォンの分割払いに対して残債を免除するサービスを開始しています。
auは「アップデートプログラム」、ソフトバンクは「機種変更先取りプログラム」です。

どちらも月300円を支払うことで、19ヵ月目以降機種変更する際に手持ちの端末残債が無料になるというもの。
機種変更時に手持ちの端末は回収され、機種変更後も同様の「アップデートプログラム/機種変更先取りプログラム」を続ける必要がある。
各社でそれぞれ細かい条件は他にもありますが、簡単にいうと上記の内容になります。

24ヶ月で全額支払い終えたら、本プログラムで支払ったお金は全額分返金されるようです。
きっちり払えば戻ってくるという点はまだ優しさがある。

これはシーズンごとに発売される端末への機種変更をキャリア側が補助しつつ、長く同じキャリアに居て貰うための施策ととれます。
とはいえ、端末により300円を18ヶ月払った金額と端末そのものの残債のずれがあると思います。
お得かどうかというと微妙です。
ただ、ハードに使っている人にとっては、端末がボロボロで壊れそうでも残債無料になる点はありがたいんじゃないでしょうか。

この施策は、大手キャリアが最近のMVNOの動きに危機感を持ったためだと私は判断しています。
公の場でも各キャリアの社長がコメントを求められるほどのMVNOの動き。
今現在出てきているMVNOサービスの多くがドコモ回線系です。
今回、auやソフトバンクがプログラムを行っている点はそういう事かもしれません。

ちなみにドコモはというとXperiaの特定端末をMNPで買うと、6カ月の利用を条件として端末代金を割引く「端末購入サポート」を実施しているそうです。約7万円の割引ということでこれはこれで魅力的だなと思います。
囲い込むよりも他社から引っ張ってくる施策。いいですね。

さて、今後大手3キャリアはどうなっていくのか。
今後に期待しましょう。

それでは ごきげんよう

source:
端末が回収されるauの買い替えプログラムはおトクなのか(石野純也氏寄稿)

http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/295/295099/

iPhone6代金が最大7ヵ月ぶん免除!ソフトバンクが新プログラムを開始

http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/307/307680/

ドコモ、「Xperia Z3」の端末代を約7万円割引く「端末購入サポート」実施

http://news.mynavi.jp/news/2015/02/23/249/

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