就活の「サイレントお祈り」があるからこそ「オワハラ」もまた存在する

Job, Hunting

ごきげんよう

最近就職活動をしている人たち(就活生)にとってやっかいなのは「サイレントお祈り」というものらしい。

そもそも就職活動での「お祈り」とは「お祈りメール」とも呼ばれ、不合格通知の「今後のご健闘をお祈り申し上げます」的な文章から始まっている。
私も電子的なもの、物理的なものどちらも「お祈りメール」を貰った記憶がある。

大企業の3分の1強が書類選考不合格者に連絡しないという実態 /就活生が苛立つ「サイレントお祈り」 | 人事白書の情報ならHR総研

HR総研によれば、書類選考の合否を全員に連絡している企業の割合は全体の71%。多いように思えて、残り29%の企業は合格者のみ通知になっている。
また、大手でも合格者のみに通知を行っているようで、「1,001名以上」の企業の36%は不合格者に連絡していないそうだ。実に1/3になる。

企業全体の7割は不合格通知を送っているし、大企業になっても7割近くは不合格通知を送っている。
合格者のみ通知を行っている企業の中で大手企業の割合がちょっと多いといったところだろうか。

このような「サイレントお祈り」をされると就活生にとっては「他の企業も受けておこう」と思うだろう。
最近では就活サイトで一括エントリーがあったり、サイト公開直後にサイトがダウンするなんてこともあるぐらい就活生は複数の企業を考えて就活をしている。
落ちた企業が分からないなら、大量に受けて受かった企業がわかったほうが良い。そのほうが安心だ。
至極当然な行動だと思う。

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さて、大量の企業に対してエントリーして書類選考、面接などをして内定を貰ったら次の戦いがはじまる。
そう、「オワハラ」である。就活終われハラスメントとも呼ばれるようで、簡単にいえば「内定を出すからうちの会社に決めなさい」という就職活動を終わらせることを強要するもの。

企業にとっては自分の会社に入社してくれると決まればそれ以降の採用活動が楽になり無駄なお金を使わなくて済む。
企業側としては分かるが、気持ちの整理も付いていない就活生にとってはたまったもんじゃない。
決定保留としてなんとか他の企業から内定を貰えないかとか考えるだろう。
ここで諦めて現在内定を貰っている企業に就職するかもしれない。

これら、「サイレントお祈り」と「オワハラ」は本当に無関係な別々の存在だろうか。

・「サイレントお祈り」によって、就活生は複数企業にエントリーし、内定を貰おうとする。
・「オワハラ」によって、企業は、就活生に対して自分の企業へ就職を決めてもらおうとする。

これら2つが悪い効果を発揮して市場に長くとどまる事が考えられる。
故に、就活生も優秀な人材を採用したい企業も長い目で見ればどちらも得しない状態になる。
唯一得するのは就活サイトを運営する企業だろうか。まるで彼らは就活市場という名の戦場を渡り歩く武器商人である。

まずは「オワハラ」の抑制(むしろ無くなれ)と「サイレントお祈り」の機械化による作業量軽減と全員の合格不合格通知だろう。
そうすれば、少しは就活生側も落ち着くかもしれない。

最後に、就活生にはこの戦いの中で自分のやりたいことに出来るだけ沿った企業に就職して欲しいものである。
その熱意を欲する企業ってのは必ずある。そして、刺激的な仕事も。

それでは ごきげんよう

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大企業の3分の1強が書類選考不合格者に連絡しないという実態 /就活生が苛立つ「サイレントお祈り」 | 人事白書の情報ならHR総研

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