就職プロセス調査(2018年卒)を見て考えた就職内定率上昇と内定辞退率の高さ

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ごきげんよう

今回は、就職プロセス調査(2018年卒)を見て考えた就職内定率上昇と内定辞退率の高さについてまとめておく。

1. 就職プロセス調査(2018年卒)とは

株式会社リクルートキャリアの就職みらい研究所が大学生・大学院生を対象にまとめた調査結果です。
就職内定状況や人生観など複数の項目について調査結果がまとめられています。

「就職内定状況」について

10月1日時点での大学生の就職内定率は92.1%
前年同月の90.6%と比べて1.5ポイント高い  ※大学院生除く

就職内定率は92.1%で、2017年卒、2016年卒の時よりも早くこの数値に達しており、多くの人が内定を貰うことが出来ているという現状が見えます。
最近は学生の売り手市場と言われるのでかなりの割合で就職が出来ていると見えます。

対して、内定辞退率を見ますと、学生の就職内定辞退率は64.6%とかなり高いですね。
この内定辞退率とは就職活動の中で企業から内定をもらった学生のうち、1社でも内定を辞退した割合を言います。
9割以上の内定率の裏にはその半分以上の学生が内定辞退を経験しているということ。

9月1日~9月30日の間に大学生が取得した内定取得先企業の業種は、「情報・サービス業」が36.5%で最も
多く、次いで「製造業」の18.9%であった。

「情報・サービス業」が遅めの内定を出していると取るか、大手IT企業は既に内定を出してしまっているので中小のIT企業がこの時期に一気に内定を出しているととるかですね。
10月1日頃に内定式をするので、それに合わせての追い込みともとれます。

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2. わたしが考えたこと

表面上は就職活動をする学生側が良い思いをしているように見えますが、全然違うと思うんです。

少し前に「サイレントお祈り」と「オワハラ」の話をしましたが、
学生は、内定が1つも貰えなかったらどうしようという見えない恐怖から多くの企業の採用試験を受け、複数受かったら最も条件の良い企業のみを残して内定を辞退する。
それが今回数値で見えたということでしょう。

一部の学生が内定を複数持つ事は起こりえますし、企業側は「オワハラ」をして自分の企業以外の内定を辞退してもらうようにします。

企業側としては、面接で熱意を語ったのにあっさり内定辞退をされては気分が落ち込みます。
学生側の負担増とともに企業側の採用担当の負担も増大しているのが現状です。

企業によっては新卒採用を絞って、中途採用を増やす企業も出てくるかもしれません。
新卒採用で大量の学生を見たとしても、結局は採用してから育てないといけないのでコストがかかるばかりです。
対して中途採用であれば採用の労力はありますが、採用後に育てるコストは少ないはずです。

有名企業、名前の知っている企業に学生は集中しがちです。
日本に沢山ある中小企業・ベンチャー企業がもっと露出する方法を探らねばなりませんね。
大手の就職・転職サイトでは限界なのでしょうか。

3. 最後に

今回は、就職プロセス調査(2018年卒)を見て考えた就職内定率上昇と内定辞退率の高さについてまとめてみました。
複数の内定を貰っている学生によって、内定を全く貰えていない1割弱の人たちが影響を受けているのではと感じてしまいます。
この加熱、何時か冷えるのでしょうか。

それでは ごきげんよう

source:
【確報版】「2017年10月1日時点内定状況」 就職プロセス調査(2018年卒) | プレスリリース | リクルートキャリア – Recruit Career

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