ごきげんよう
さて、皆さんは卒業証書を最後に貰ったのはいつでしょうか。
私も遠い過去に思えてくる年数に到達しています。
紙の証書をくるくる巻いて筒にストンと入れるのがなんか良かったですね。
男の子たちがそれでチャンバラみたいな事をしそうな所とかもなんか懐かしい。
そんな中、卒業証書は形を変えようとしているようです。
東京都の多摩市立愛和小学校では、カヤックがプロデュースした「iPad卒業証書」が授与されたそうです。
この端末内にはクラスメイト、先生のメッセージや6年間の行事の写真や自らの身体情報などが詰まっています。
卒業証書というよりも小学校6年間をまとめたライフログになっています。
また、自分へ向けたメッセージ(タイムカプセル)も入っていて、3/6/12年後に開封出来るようになっています。
この学校では、児童が各自のiPadを使った授業をしたり、3Dプリンタを用いた授業を取り入れている所で、卒業証書もこうなるというのは驚くべき所ではなさそうです。
ただし、この話が話題に上がってから巷では色々と「そもそも12年も端末が持つのか」とか「紙のほうが良かったんじゃ」的なお話も聞きます。
実際、毎年モデルチェンジを繰り返すモバイル端末を使うという点において私は心配です。
端末の寿命に加えて保守性についてもあまりよろしくない気がします。壊れた場合、パーツはどうするんだろうか。
「壊れました。直したい」ってなった時にデータすべて吹っ飛ぶ可能性のほうが高い気がする。
それのほうが卒業証書を貰った子たちにとって計り知れないショック。
移り変わるものを「変わらないもの」として見てしまったために、今回のような事が起きたと思います。
せめて、次回は紙の卒業証書とデジタルの両方でしょうかね。
今ちょっと考えてしまいましたが、
この卒業証書を何かしらの方法でハックして中身全部引っこ抜くほどのテクニックを持つ人間が出てくる事を待っているような。
壊れるような端末なんだから、壊れる前に全部バックアップしちゃえ的な。
校長からの最後の挑戦状的な。
そんな妄想をしてしまいました。端末内の時間を狂わせたらタイムカプセル全部開けるのかな。
それでは ごきげんよう
source:
世界一思い出になる卒業記念品!
愛和小学校の「iPad卒業証書」をつくりました。
http://www.kayac.com/news/2015/03/aiwa_ipad