ごきげんよう
今回は、急速に進むスマートスピーカーのコモディティ化についてまとめておく。
1. 各社から投入されるスマートスピーカーたち
夏の終わり頃からスマートスピーカーと呼ばれる製品が話題になり始めた。
スピーカーの形をした画面の無いスマホなどと言われる事もあるが、簡単に言えば声だけで完結する端末といったところだろう。
スピーカーとして使う事もできるし、音声で様々なものを操作出来る。
9月頃にフェアリーデバイセズより発売したのがFairy I/OシリーズのTumbler。
Linuxを搭載しており、自由に開発できるという開発者向けのスマートスピーカー端末である。
しかも基本的に企業向け。
10月にはGoogleよりGoogle Homeは発売される。
ここから以降は企業ではなく個人向けの商品となる。
「OK Google」というGoogle アシスタントを基本に音楽やスマートホーム、カレンダー、ニュース、ラジオとやり取りできる。
そして11月に現れるのがAmazon Echo。
Alexa(アレクサ)が色々な事をしてくれる。
「アレクサ、〜〜」という形で音楽やスマートホーム、天気、ニュース等の連携をする。
他のニュースによれば多くの機能(スキルというらしい)がオンオフするように使えるらしい。
また、Alexa対応スマートスピーカーが各社から発売するとのこと。
2. わたしが考えたこと
各社からスマートスピーカーが発売された(または発売される)状態であるが、ここまで来てどこかで見たことあるような状態になっている事に皆さん気が付かないだろうか。
そう、スマートフォンと同じ状態に陥っているのである。
スマートフォンは、iOS(iPhone)やAndroidというOSがあり、それぞれでアプリが利用できる。
ただ、OSの違いはあれど多くのアプリは両方のOSで使えるようになっており、あとは各社が出すスマートフォンのスペックの違いぐらいである。
つまり、どの端末も大差ないという状態になり、コモディティ化と呼ばれる状態に陥っている。
もちろん、それぞれのOSや端末独自の機能はあるにせよ両方のOSを行き来する人が居る以上どちらも似たようなものととれる。
スマートスピーカーに話を戻そう。
何故スマートフォンと同じになるかというとGoogle Home、Amazon Echoはどちらも機能が追加されることを良い事としてアピールしている。
これはスマートフォンのアプリとなんら変わらない。
よって、このまま進めば端末が何であろうが大きな違いは見いだせなくなるだろう。
画面の無いスマートフォン+スピーカーといったものとして部屋に置かれるのだ。
ありがたいことにスピーカーなので無駄にはならない。
音楽が聴ければ最低限の役目は果たすからだ。
そこから先は今後の各機能の使用頻度で明らかになってくるだろう。
大手キャリア(ドコモ、KDDI、ソフトバンク)が参入したとしても自社のサービスを紐付ける事で収益を上げる方向へ向かうだろう。
その場合、結局は複数のスマートスピーカーへ同様の機能を追加することになるだろう。
そういうことである。
ただ、最近出てきた「Xperia Hello!」についてはこの流れを読んでいたのかなんなのか分からないがコミュニケーションロボットとして作っている。
家族のコミュニケーション、見守り、情報提供を中心に作られている。
ここに雑談等もっと頭の良い事が出来れば家族の一員としてスマートスピーカーに取って代わる事が出来るだろう。
スマートスピーカーを再びスピーカーという存在に戻すことも可能だ。
3. 最後に
今回は、急速に進むスマートスピーカーのコモディティ化についてまとめてみた。
一部ではスマートスピーカーで盛り上がっているが、その盛り上がりが何時まで続くのか気になる所だ。
がっかりする展開にならなければいいが。
それでは ごきげんよう
source:
Fairy I/O™│音声認識・音声対話技術開発のフェアリーデバイセズ株式会社
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