魔法少女と学ぶ! ピケティ入門を読んだので感想を書いておく

ごきげんよう

今回は「魔法少女と学ぶ! ピケティ入門」を読んでみました。

condesign / Pixabay
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魔法少女のエリィと言葉を話す黒猫のリリス。彼女たちは夢のお告げによって魔法文明を復活させようと試行錯誤します。
そんな中、亡き祖父の書斎で「知恵の書」を見つけるエリィ。
なんと本を開けばおじさん……もとい賢者が現れます。知恵が具現化したその賢者はエリィたちに知恵を授けてくれます。
エリィとリリスが魔術文明を復興させるため、格差問題を起点に現代社会とその問題点を理解する13日間が始まります。

ライトノベル風とも言える見た目にちょっと敬遠しがちですが、ライトノベル風な文体を除けば中身は至ってまともな経済学の本だと思われます。
魔法少女が魔法文明を復興させるために、現代の格差問題を起点に、資本主義、産業革命から世界のGDPや世界大戦による格差の変化。
資本/所得比率とやr>gといったピケティ氏の「21世紀の資本」で言っている事のエッセンスを優しく解説して、最終的に言いたいこともまとめています。

各話はエリィ、リリス、賢者の掛け合いと賢者による経済の講義。取ってつけたような各話の終わりの文章の構成。
会話の上部には各キャラ名が記載されているので誰が言っているのか分かりやすく、またこの行為そのものがライトノベル風という感じでした。

外側がライトノベル風でかつ魔法少女というお姿ですが、押さえるべき所はしっかり押さえていますし、基本的な知識が得られるという点においてこの本は入門書としてオススメできそうです。
また、経済学を学ぼうとして字が多くて分厚い本から読み始めるよりこういったマンガやライトノベル風のものから読んだほうが、その後の本格的な勉強の足がかりとして良いかもしれません。

魔法少女とピケティという良くわからない組み合わせにグッときた人はどうぞ。

それでは ごきげんよう

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